挨拶させてみよう

※ チュートリアルで使用している音声認識・音声合成の機能は、別途ロボット本体の登録作業が必要です。また、2016年5月末以降は有料サービスとなりますので、別途お申し込みが必要です。

まずは、一番簡単なプログラムとして、ロボットにあいさつさせてみましょう。プログラムはmymainのクラスに作成するので、エクスプローラからmymain.javaをダブルクリックして、クラスウィンドウを開いておいてください。

image2_003.png

最初に、mymainのクラスウィンドウに発話のブロックを追加します。画面左のツールボックスから「発話」ブロックをドラッグし、メソッドの開始ブロックのコネクタにドロップしてください。

image2_001.png



ドロップすると、発話のブロックがクラスに追加され、更にメソッドブロックとつながります。このように、追加するブロックを接続先のブロックのコネクタに直接ドラッグ&ドロップすることで、ブロック同士がつながった状態で追加できます。

image2_002.png




発話ブロックは、設定したテキストを音声合成によってロボットからしゃべらせる命令です。初期値には「こんにちは」が入っているので、今のプログラムで「こんにちは」としゃべる所までできました。

それでは、一度プログラムを実行して確認してみましょう。



プログラムを実行する場合、まずはプログラムをビルドする必要があります。プログラムに問題がある場合、ここでその内容が表示されます。正しくビルドできたら、プログラムの実行ができるようになります。
プログラムのビルドは、ツールバーの「ビルドボタン」及び「実行ボタン」で行います。ビルドボタンはプログラムのビルドのみ行い、実行ボタンはプログラムのビルド後に、ロボット本体にプログラムを転送して実行します。プログラムの実行は、必ずロボット本体と通信中である必要があります。

それでは、ロボット本体との通信を確認し、「実行ボタン」をクリックして、作成したプログラムを実行してみましょう。

image079.png




ビルド・実行の進行状況は、コンソールウィンドウに表示されます。

image080.png


実行時に「本ソフトウェアとロボットでのバージョンが一致しないため~このままプログラムをビルド・実行しますか?」という警告が出た場合、ロボット本体とVstoneMagicで参照しているjarファイル(ライブラリ)のバージョンが異なります。まずは、ロボット本体とVstoneMagicを最新版にアップデートして、警告が表示されなくなるかご確認ください。

jarAlart_.PNG


アップデートしても警告が表示される場合は、「いいえ」をクリックしてください。


実行してロボットが「こんにちは」としゃべったら、正しくプログラムを作成出来ています。

image2_004.png




ロボットが正しく発話しない場合、音量が小さい、ロボットが音声合成のサーバに接続できない、音声合成のライセンスが無効になっている、などが考えられます。それぞれに問題が無いかご確認ください。

ちなみに、実行中のプログラムを止める場合は、ツールバーの「停止ボタン」をクリックしてください。

image081.png





  • ○ブロックの設定を変更する

    次に、発話ブロックの設定を変更して、好きな言葉をしゃべらせてみましょう。

    ブロックの設定は「プロパティウィンドウ」から行います。クラスウィンドウよりブロックをクリックすると、プロパティウィンドウの内容がクリックしたブロックの設定に変化します。

    image2_005.png

    また、ブロックをダブルクリックすると開く「設定ダイアログ」からもブロックの設定を変更することが出来ます。

    それでは、先ほど追加した発話ブロックをクリックしてください。


    発話ブロックは次のような設定項目となっています。ロボットにしゃべらせる文章は「say_words」の項目になります。この項目を編集する場合、項目をダブルクリックするか、項目をクリックすると右端に表示される http://www.vstone.co.jp/sotamanual/sotamanual_pict/vstonemagic/image2_006.png ボタンをクリックしてください。

    image2_007.png


    クリックすると更に次のような設定画面を開きます。ここで、「定数入力:String」に入っている「こんにちは」を、好きな言葉に書き換えて下さい。書き換えたら「OK」をクリックして下さい。

    image2_008.png

    設定を変更したら改めてプログラムを実行し、書き換えた言葉をしゃべるか確認してみましょう。

    なお、「(定数入力:String)」の項目に、半角のダブルクォーテーション(")や\マーク(\)を入れると正しくプログラムがビルド・実行されない場合があるため、これらの文字は使わないで下さい。


    image2_007_2.png

    また、発話ブロックでは、発話の速さ・高さ・イントネーション等を調整したり、ロボットの動作のカテゴリ(シーン)を選択することもできます。

    次は音声認識を使って、ロボットと対話してみましょう。

    目次  次のページへ>>