トレロは、主に高齢者の介護予防・成人のメタボ解消のため、日々の運動習慣形成をサポートするのに役立つロボットとして開発されました。トレロの開発に当たっては、種田 行男氏(中京大学 情報理工学部)、山根 基氏(愛知みずほ大学 人間科学部)の研究成果を基にしております。
トレロは、利用者と一緒に楽しく体操をしてもらうために開発された小型ロボットです。本体は可愛らしく親しみが持てるようにレッサーパンダをイメージし、高齢者の膝の痛みを和らげる「楽ひざ体操」をはじめとした体操の動作指示をしつつ「がんばれ」「お疲れ様」などの励ましの言葉を投げかけます。可動軸は、表現力を残しつつ極限まで絞った結果、脚・首の屈伸軸・両腕の開閉軸の2軸構成となり、大幅なコストダウンを実現しました。将来的に一般家庭への普及を想定し、販売価格1万円以下、初年度の普及台数1万台を目指しております。
なぜ体操を指導するためにロボットを使うのかについては、前述の研究における実証結果に伴うものです。前述の研究では、高齢者を対象に体操をプログラミングした小型ロボットを利用して体操を継続できるかという実証実験を行ったところ、1年間を通じて、ロボットを利用した方がより体操を継続しやすいという結果が出ています。これは、ロボットの存在感が利用者に体操の実施を誘発したと考察できます。実際に、利用者からはロボットに対してパートナーとしての強い愛着が感じられ、そのことが継続につながったという意見も出ています。
外 形 | 約185mm x 約110mm x 約70mm(H x W x D) |
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重 量 | 297g(バッテリ搭載時) |
自由度 | 合計2自由度 うなづき・屈伸軸 ×1 両肩ロール軸 ×1 |
電源 | 単4電池 4本 |
構成素材 | ABS |
搭載入出力 | ボタン(動作開始用)×1、音声出力、LED |
※製品の仕様は予告無く変更する場合がございますのでご了承ください