かまって「ひろちゃん」シリーズは、赤ちゃんを“あやす”ことによって、あやす側に癒やしの効果が得られることを目的とした、ヒーリングコミュニケーションデバイスです。
特に、笑うモードのみを搭載した、「かまって『ひろちゃん』にこにこバージョン」が好評を博しています。これまで、ATRによる介護施設での実証実験を通して、認知症高齢者が積極的に受け入れてくれるだけでなく、介護スタッフにも良い効果があることが明らかになってきました。
実績がある「かまって『ひろちゃん』」の外装やコンセプトはそのままに、内蔵された制御基板へのプログラム実装や、サーボモーターによる動作を可能とした特殊機体です。
本製品を用いることで、感情表現の変更や対話機能の追加、センサーデータ収集などより効果的なプログラムの開発を手軽に行えるだけでなく、研究用途、実証実験での制御できる赤ちゃんロボットとしての活用など、これまで以上に多彩な場面で「ひろちゃん」を活用することが可能となります。
Raspberry Pi 4基板と各種センサー、広角カメラを搭載
ひろちゃん-Rには、制御基板としてRaspberry Pi 4 Model B(RAM容量4GB版)を搭載しました。
また、ジャイロセンサー、加速度センサーのほか、広角タイプの8MP(Mega Pixel)カメラも搭載されており、従来の「ひろちゃん」シリーズにおける「加速度センサーの検出値により発話内容(機嫌)が変化する」というシンプルな動作に加えて以外にも、より複雑・高度なプログラムを実装することも可能です。
なお、本製品の使用においては、ユーザーでのプログラム開発と実装が必須となります。
開発のための統合開発環境「VstoneMagic」は無償で利用可能なほか、簡易的なサンプルコードが付属します。
腕に1軸のサーボモーターを搭載
本製品においては、腕の開閉方向に1軸のサーボモーターを搭載しています。そのため、「ひろちゃん」が利用者を抱きしめるなど、これまでにない魅力的な動作プログラムを実装することが可能です。
なお、搭載されたサーボモーターには、規定以上の力が加わった際に動作するクラッチ機構が内蔵されており、利用者のケガのリスク軽減に加えて、破損のリスクを低減しています。
バッテリーとAC電源とが利用可能
本製品には、動作用として、ニッケル水素充電池が内蔵されているほか、付属のACアダプターを用いて外部から電力を供給 することも可能です。
研究・開発用途などにおける長時間の駆動にも対応可能な仕様で、AC電源からの電力供給により、内蔵のニッケル水素充電池も同時に充電されます。
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【研究、論文掲載事例など】
製品仕様
サイズ | W230×D170×H320 (mm) |
重量 | 約770g |
素材 | ぬいぐるみ部分:ポリエステル 衣服:綿 内部筐体:ABS・アルミニウム |
電源 | 内蔵ニッケル水素充電池(6セル 7.2V) 外部AC電源 |
制御基板 | Raspberry Pi 4 Model B(RAM容量4GB版) |
サーボモーター | 腕1軸(VS-S055C、トルクリミッター内蔵) |
搭載センサー類 | 3軸ジャイロセンサー×1、3軸加速度センサー×1 広角カメラ(8MP) |
インターフェース | Wi-Fi、有線LAN、USB×3、モノラルマイク×1 電源ボタン×1、音量変更ボタン×2、モノラルスピーカー×1 |
付属物 | ACアダプター(12V 3.3A)、取扱説明書 衣装・パンツ(それぞれ着脱可能) |
※製品仕様その他は、予告なく変更する場合がございます。
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