受託開発
Entrusted development

01保有技術について

当社の保有技術を使用してさまざまなロボットの受託開発が行われています。

水平360度全方位の画像を取得できる全方位センサや、画像情報、各種センサ情報を統合的に活用し、より高密度な人間行動解析を支援するセンサフロアシステムなどは当社の代表的な保有独自技術です。また、ロボットの2足歩行技術や、音声認識、触感、においなどのセンシング技術、動作制御技術は当社独自の保有技術ではなくても、ロボット製造分野での技術ノウハウの取得、習熟度は群を抜いているものもあります。

ヴイストン株式会社では、これらのロボット技術の総合力でカスタマーのご期待に添うロボットの受託開発を行っています。オリジナルロボットの製造に関することでしたら、お気軽にお声がけください。

02独自保有技術のご紹介

全方位センサ・全方位カメラ

全方位センサは、名前の通り周囲360°の検出範囲を持つ視覚センサです。上部に取り付けられた円筒内の全方位ミラーに周囲の風景を反射させ、上向きに取り付けられたカメラよりその映像を撮影します。全方位センサの詳細につきましては「全方位センサ・全方位カメラ」をご参照ください。

VisiON NEXTA 全方位センサ

全方位センサをロボットに搭載することで、カメラ式のセンサを搭載するロボットと比較して圧倒的に広い視覚範囲を得ることができます。そのため、高いフィールド把握能力を持ち、前進方向だけではなく、斜め後ろ方向に後ずさりするといったような運動も行えます。

この全方位センサを搭載したロボットは、大阪市を中心とした関西圏の企業・大学が集まったドリームチーム「TeamOSAKA」として出場し、ロボットによるサッカーフェスティバル・ロボカップのヒューマノイドリーグキッズサイズ(身長300〜600mm)で初出場から4連覇し続けています。さらに全方位センサに加えて視覚カメラを搭載することで、一歩進んだ正確な視覚検知能力を得ることができ、CPUボードの軽量化、サーボモータの高出力化技術を加えることで、高い近く検知能力に加えてすばやいアクションを行えるロボットの開発を可能にしています。


高出力シリアルサーボモータ

当社では、高出力のサーボモータを独自開発し市場へも供給しています。一定以上の大きさのヒューマノイドロボットは、その動作を支えるために小型でありながら高出力のサーボモータ搭載が必要不可欠になります。産業用ロボットでは機能優先で外観は2次的なものとされますからロボットアームが大きくなればサーボモータも大きくすればよいという結論になりますが、ヒューマノイド型ロボットの場合はロボットの外観も重要な開発要素となります。当社がこのモータを開発した理由は機能上も外観上も条件を満たすモータが市場に見あたらなかったためですが、今ではモータ自身が製品として市場に流通しています。この点からも、本モータの製造技術が高いことをご覧いただけると思います。


プラットフォームロボットからのカスタマイズ性

コミュニケーション機能を搭載したCPUボード
コミュニケーション機能を
搭載したCPUボード
プラットフォームユニット
プラットフォームユニット

当社では、ロボット開発のベースとなるプラットフォームロボットをご用意しています。プラットフォームからオリジナルの開発を行うことで、開発期間とコストの圧縮が可能になりますが、プラットフォームを発展させてオリジナル化を行うためには柔軟なカスタマイズ性が必要になります。当社ではフレーム・外装の独自開発とモジュール化により、顧客側の要望に応じたロボットのカスタマイズが容易になりました。また、ロボット搭載用に開発した小型CPUボードの他、各種デバイスを搭載できるスペースも確保しており、カスタマー側のご要望に応じてコミュニケーション機能などを付加することも可能です。

ヴイストン株式会社には、カスタマーの希望を実現する技術があります。

03「VisiON Vgos(ヴィジョン ヴィーゴス)」をプラットフォームに開発した「RYOMA(リョウマ)」

VisiON Vgos(ヴィジョン ヴィーゴス) & RYOMA(リョウマ)2体のロボットを並べてご覧いただければ、「RYOMA(リョウマ)」のボディは「VisiON Vgos(ヴィジョン ヴィーゴス)」のプラットフォームを利用していることがおわかりいただけると思います。「RYOMA(リョウマ)」は頭部を大きくし、3軸の首振り機能を持たせることで表情を豊にすることがカスタマーのご依頼だったのですが、ボディに一切手を加えることなく開発が行えました。このことは、バランスや歩行機能をはじめとするプラットフォーム性の高さを示していると言えます。

時間とコストの合理化を図れる、当社のロボット技術にご期待ください。