Beauto ChaserでC言語組み込みプログラミングを学べる参考書「H8マイコンによる組み込みプログラミング入門」が発売されました。
本書では、Beauto Balancerに搭載のマイコンボード「VS-WRC003」を題材にC言語でのH8マイコンの組み込みプログラミングを学習できます。開発環境の導入 手順やC言語に関する基本的な説明、多数のサンプルソース、及びBeauto Balancerをだいざいにした倒立振子の理論説明やサンプルソースも掲載されており、本書を読み進めながらBeauto Balancerで実践的なプログラミング学習が可能です。
Beauto Balancer(ビュート バランサー)は、倒立振子を題材に、入門から本格的な研究まで幅広く制御の仕組みや理論を学習できる倒立振子制御学習キットです。2つのセンサ(ジャイロ センサとロータリーエンコーダ)の入力値を用いて車輪を制御するモータの出力値を調整することで、不安定な倒立振子を安定して立たせることができます。
付属のソフトとして数種のパラメータを入力して挙動を確認できる簡単なプログラムを同梱し、また、ルネサステクノロジ社のwebページで無償提供されているH8マイコン用のC言語統合開発環境「HEW」を利用して、搭載マイコンのプログラミングも可能です。
従来は数万円レベルだった倒立振子制御教材を、開発環境も含めて9,500円(税抜)という破格のお値段でお買い求めいただけます。
本製品は、大阪府立工業高等専門学校総合工学システム学科の金田忠裕准教授との共同開発・大阪大学大学院工学研究科の石黒浩教授の監修により誕生しました。教育現場のニーズを受けて生まれた学習キットです。
今までの各種ロボット開発で培ったノウハウにより、数万円レベルだった倒立振子制御教材を、開発環境も含めて9,500円(税抜)という破格の価格でお届けできるようになりました。
教材ロボット「BeautoChaser」と同じH8/Tinyマイコンベースの学習用CPU ボード「VS-WRC003」を搭載。ボード単体としても高い汎用性・拡張性があります。
C言語のサンプルプログラムを無償配布するなど、教育機関のニーズにお応えするサポート体制を敷いています。
それぞれのソフトウェアは、ダウンロードページよりダウンロードしていただく形になります。
工業高校と中心とする高等学校、工業高等専門学校、専門学校、短期大学校、大学、または企業における研修教材としての活用も想定しています。
制御の仕組みについてレクチャーを受けた後、「Balancerプログラマ」でパラメータの数値を入力してBeautoBalancerの挙動を観察することで、制御の基礎概念を実際の物の動きで体感することができます。
また、無償公開しているサンプルプログラムは極力シンプルなPID 制御で倒立振子制御を実現しています。サンプルプログラム上で直接パラメータ値を変更してみたりサンプルプログラムについての解説を加えることで、C言語 の組込みプログラム学習やPID制御理論の初歩的な理解の助けになります。
C言語によるプログラミング環境が提供されていますので、PID制御に代表される古典制御・または現代制御理論に基づくモデルを構築し、それに基づいた制御プログラムを開発するといった本格的倒立振子制御学習に活用することができます。