米国時間7月3日、OpenAIは、有料サブスクリプションサービス「ChatGPT Plus」の一部機能である「Browse with Bing」を一時的に無効化したと発表しました。しかし、この発表は単なる一時的な機能停止以上の意味をもつ可能性も。それは、ユーザー離れの進行です。OpenAIの今後を自分なりに少し考察したいと思います。

ブラウジング機能一時停止の背景

OpenAIによれば、「Browse with Bing」機能の無効化の理由は、「望ましくない方法でコンテンツが表示される可能性がある」というものでした。具体的には、ユーザーがURLを指定して「この記事のコンテンツを見せて」と要求した際、有料記事等でもその内容を表示してしまうという問題が生じていました。

ブラウジング機能はつい最近、スマートフォン版アプリでも利用可能になったばかりなのでとても残念です。この機能の一時停止により、ChatGPTは再び2021年9月までのデータを基にした情報のみを提供することとなります。

ユーザーの離れ

しかし、ブラウジング機能停止だけが問題ではありません。最近のデータによると、「ChatGPT」の検索数はピーク時の半分にまで落ち込んでいるとのことです。

ウェブサイト分析会社Similarwebのレポートによれば、ChatGPTのアクセス数の伸びが顕著に鈍化しています。2023年1月の伸び率は前月比131.6%だったものの、2月は62.5%、3月は55.8%となり、そして4月は12.6%、5月はわずか2.8%まで落ち込んでいます。更に驚くべきは、6月の伸び率がマイナスに転じる可能性すらあるということです。

OpenAIの今後

ユーザーの離れは、OpenAIにとって大きな問題です。ブラウジング機能の停止とユーザー数の減少は、サービスの利便性や価値提供の観点から再検討が必要であるではないでしょうか。OpenAIは、より鮮度の高いデータ提供や満足度アップに力を注いでほしいと思います。

とはいえ、ChatGPTはAI技術の最前線であり、その潜在的な価値は計り知れません。これからもOpenAIの動きに注目していきたいです。