OpenAIは8月28日(現地時間)、企業向けAIチャットサービス「ChatGPT Enterprise」のサービスを開始したと発表しました。
料金は明らかにされていませんが、利用状況に応じて金額が異なるようです。
1.プライバシーとセキュリティの強化
ユーザーのプロンプトや企業データがOpenAIモデルのトレーニングに使用されることがなく、さらに、データは保存時や転送時に暗号化され、企業のデータは最高レベルのセキュリティで保護されます。
2.高速なGPT-4を利用
ChatGPT Enterpriseは、高速なGPT-4を利用しており、ユーザーは3万2000トークンのコンテキストウィンドウを持つことができます。これにより、4倍長い入力が可能となり、より複雑な問い合わせやタスクにも対応することができます。
3.高度なデータ分析機能
「Advanced Data Analysis」という高度なデータ分析機能を利用することで、技術的な背景を持たないチームでも情報を秒単位で分析することができます。これにより、財務情報の分析や市場データの解析など、多岐にわたるタスクを効率的に行うことができます。
これは、一般ユーザー向けの有料サービス「ChatGPT Plus」でもこの高度な分析機能を使えますが、3時間ごとに50メッセージまでという制限付きでした。ChatGPT Enterpriseは無制限でのアクセスも可能。
さらに、APIを使うための無料クレジットも提供するされます。
4.企業向けのカスタマイズ機能
ChatGPT Enterpriseは、企業のニーズに合わせてカスタマイズすることができます。管理者向けの管理コンソール、シングルサインオン、ドメイン検証、使用状況の分析ダッシュボードなど、企業が求める機能が充実しています。
5.Fortune 500企業の80%以上が採用
ChatGPTが発表されてわずか9ヶ月で、Fortune 500企業の80%以上がChatGPTを採用しています。これは、ChatGPT Enterpriseの高いポテンシャルと信頼性を示しています。
まとめ
ChatGPT Enterpriseは、企業向けAIチャットサービスの新しい標準を築くことを目指しています。最新の技術と強固なセキュリティを兼ね備えたこのサービスは、多くの企業にとって必須のツールとなることでしょう。