2023年にAdobeが画像生成AI『Firefly』を発表しました。
現在Webで提供しているベータ版ではテキストから画像を生成したり、テキストエフェクトを作成したり、オブジェクトを塗りつぶして任意のオブジェクトに置き換えたり等Firefly独自の技術を体験することができます。

FireflyとMidjourneyを比較

両者を比較する為に同じプロンプト『Japanese girl, 7 years old, wearing T-shirt , in the park , smiling ,upper body , have juice box』で生成してみます。

まずはMidjourney

次にFirefly

両者を比較しやすいよう並べてみると

Midjourneyで生成した画像は全体的に暗くなりやすく、アングルがワンパターンでバリエーションに乏しい印象です。それに対してFireflyは画像に暗さをあまり感じさせません。また人物の表情やポーズも様々でバリエーション豊かな印象を受けます。

では人物以外のオブジェクトはどうでしょうか
入力プロンプトは『beautiful flowers and a blob object frozen in a block』

まずはMidjourney

次にFirefly

両者を比較しやすいよう並べてみます

両者を比較するとコントラストがはっきりしているのはFireflyの方のように見えます。また、Midjourneyの方は背景にメインのオブジェクトが溶け込んでしまっているように見えます。

質感の点においてもMidjourneyは氷塊がアクリルのように見える画像がありますが、Fireflyの方は一眼で氷塊と分かるような質感の表現ができています。

どちらの方が優秀?

画像が暗くなりにくく調整しなくてもそのまま使える点、一度に生成する画像のバリエーションが豊かな点、オブジェクトの質感の正確さの点からFireflyの方が秀でているのではないでしょうか。

また、Fireflyの学習データはプロのデザイナーやフォトグラファーが提供しているコンテンツが多い為、画としての破綻が少なくクォリティの高いものが生成されやすいため簡単なプロン画像生成AIを使い慣れていない人や個人利用の範囲ではなく外部に向けて画像資料が欲しい方、アイデアの為に具体的なイメージが欲しい方に向いているツールなのではないでしょうか。

次回のFireflyの記事ではUIや特徴について詳しく取り上げていきます。