プログラミングの世界で画期的な進化を遂げた新機能、『ChatGPT Code Interpreter(コードインタープリター)』について説明します。
ChatGPT自体はすでに多くの方が知っているかもしれませんが、簡単に言えば、自然言語を理解し、人間のように対話するAIです。そして、このChatGPTがさらに進化を遂げ、プログラミングコードを理解し、それについて説明することが可能になりました。
ChatGPT Code Interpreterとは
ChatGPT Code Interpreterは、ChatGPTの最新機能で、Pythonコードの作成と実行が可能です。これはコードが何を行っているかを理解し、その行動を説明するだけでなく、具体的なコードを書くための指示に従う能力を持っています。つまり、あなたがデータ分析を行いたいと思ったとき、具体的なコードの知識がなくても、ChatGPT Code Interpreterに指示を出すことでタスクを完了することができるということです。
ChatGPT Code Interpreterの活用方法
それでは、ChatGPT Code Interpreterの具体的な活用方法について見ていきましょう。
1. プログラミングの問題解決
エラーメッセージが出て困ったとき、それをそのままChatGPT Code Interpreterに入力すれば、エラーの原因と解決策を提案してくれます。プログラマーであれば誰もが経験するバグ解決が、これにより少し業務の効率化をはかれると思います。
2. プログラミング学習
新しいプログラミング言語を学び始めたばかりの方や、特定の機能の使い方につまづいたときなど、ChatGPT Code Interpreterを活用すれば、特定の関数や構文の説明を求めることができ、それを人間が理解しやすい形で教えてくれます。
ChatGPT Code Interpreterの実際の活用例
具体的な活用例として、「都道府県別にみた年次別出生数・出生率」の結果が含まれているCSVファイルを使って、分析してみたいと思います。
※政府統計ポータルサイト https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003411597
まず初めに、Code Interpreteの初期設定方法を説明します。
1.設定画面でCode InterpreteをONにする。
ChatGPT Plus(有料版)に加入しているユーザーであれば、利用できます。
すると、下記のように表示されるので、Code Interpreterを選択します。
2.データファイルをアップロード
出生率のデータのCSVファイルを下記の+ボタンで読み込み
といった感じで簡単に分析してくれます。
実際にPythonで以下のようなプログラムが実行されていました。
他にも、プレゼン資料の作成や、GIF画像の作成、音声データの解析など、色々な使いかたができます。
ChatGPT Code Interpreterの利点と限界
ChatGPT Code Interpreterは、どんなユーザーにとっても有用ですが、特にプログラミングを学んでいる人や、独学で新しいプログラミング言語を学ぼうとしている人にとっては非常に便利だと思います。データ分析、機械学習タスク、自然言語処理など、コーディングの知識が必要な分野での作業が大幅に簡素化されます。しかし、あくまでAIであり、人間のように深い洞察力を持つわけではないので、その限界を理解して使うことが重要です。
まとめと結論
ChatGPT Code Interpreterは、AIがプログラミングの世界にもっと深く入り込んでいく一歩と言えるでしょう。プログラミング初心者から経験豊富な開発者まで、誰もが新たな視点でコードと向き合えることによって様々な発見や進歩が生まれると思います。今後もこのようなAIの進化を見守りつつ、我々自身も新しいテクノロジーを最大限に活用し、何よりまずは体験することが大事だと思いました。